「せっかくアメリカで生活するので、アメリカで働いてみたい!!!」
私は、日本で長く勤めた会社を退社してアメリカに来ました。
英語力も十分ではいない状況ですが、”アメリカで働く” という経験を通して、今後の自分自身の人生やキャリアにもプラスになったら…と考えました。
そんな気持ちで、労働許可(EAD)とソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)を申請した際の流れを記録したいと思います。
申請にあたって、J-1ビザ保有者である夫の所属機関の、Immigration Services staff(移民サービスのスタッフ)の方が、そのプロセスと書類の準備・提出方法まで対面で丁寧にご説明くださったので、私は迷うことなく書類を提出することができました☺︎
スタッフの方に質問・確認した内容についても、ポイント記載しておりますので、是非ご参照ください!
以下に記載する情報は、2025年の自身の経験をもとにしております。最新・詳細な情報は、「U.S. Citizenship and Immigration Services (USCIS: 米国移民局)」のホームページをご確認くださいませ。
そもそも、「EAD」と「SSN」とは?
私は、J-1ビザ保有者(夫)に同行する家族として、J-2ビザ(非移民ビザ)を保有しています。
J-2ビザ保有者が働くためには、労働許可証(EAD)を取得する必要があります。すなわち、EADがなければ違法労働となってしまいますので、就労前に取得することが必須です。
EAD(Employment Authorization Document): 労働許可証
米国移民局(USCIS: U.S. Citizenship and Immigration Services)から発行される労働許可証です。
EADを取得すれば、アメリカで合法的に働くことができます。
労働許可が下りると、運転免許証サイズのEADカードが発行されます。
EADを取得したJ-2ビザ所有者は、フルタイムでもパートタイムでも、どんな職種でも働くことが可能です。雇用主の制限も特にありません。
申請から取得までに取得までに2−4ヶ月かかると言われています。
なお、どんなに早く働きたくても、アメリカに入国後でなければ申請することはできません。
SSN (Social Security Number) : ソーシャルセキュリティーナンバー
アメリカの個人識別番号で、日本でいうマイナンバーのようなものです。
さまざまな場面で登場しますが、納税の際にも必要となりますので、お持ちでない方はEADと一緒に申請することがオススメです。
こちらも、運転免許証サイズのカードが発行されます。
EAD申請の際に作成する書類(Form I-765)にて、SSNもあわせて申請するチェックボックスをマークすればEADと一緒に申請することができます。
EAD申請の必要書類
まず初めに、EADを申請するにあたって提出が必要な書類をご紹介します!
⭐︎必要書類⭐︎
⭐︎J-2ビザ所有者は、追加で以下書類も準備します⭐︎
J-2ビザ所有者がEADを申請する手順
それでは、私がEADを申請した手順について、以下に記載いたします!
ステップ①:Form I-765の作成
Form I-765は、EADの申請書(Application for Employment Authorization)です。
USCISの公式ホームページから最新のフォームをダウンロードして記入します。
以下のページへアクセスし、下へスクロールすると「Form and Document Downloads」のタブがありますので、プルダウンから広げて、「Fomr I-765」をクリックするとPDFファイルをダウンロードすることができます。
記載欄が多く、時間がかかりそうに見えますが、記載すべき事項はそこまで多くありません!
実際に記載した項目については、別の記事でご紹介できればと思っております。
ステップ②:Form G-1450の作成(申請料金のお支払い)
EAD申請料金として、520 USドルをお支払いします。(とっても高いですよね・・・😅)
最新の申請料金については、USCISの「G-1055, Fee Schedule」のページから確認出来ます。
小切手やマネーオーダーでもお支払いできるようなのですが、私はクレジットカードでの支払いを選択しました。
クレジットカード払いの場合は、「Form G-1450」を作成します。
最新のフォーマットは、USCISの「G-1450, Authorization for Credit Card Transactions」のページにアクセスし、PDFファイルにてダウンロードすることができます。
- Applicant’s/Petitioner’s/Requester’s Information (Full Legal Name)
→EADカード申請者の情報(氏名) - Credit Card Billing Information (Credit Card Holder’s Name as it Appears on the Card)
→クレジットカード所有者の情報(氏名、住所、署名、連絡先) - Credit Card Information
→クレジットカード情報(カード番号、カードタイプ(Visa/Master/American Express/Discover)、支払い料金(申請料金「520ドル」と記載しました))
クレジットカードは、アメリカの銀行に紐づけられているもののみ、許容されます。
私は、夫が持っていたので、夫のクレジットカードでお支払いしてもらいました!
ステップ③:Form I-94の取得
Form I-94とは、アメリカに入国する外国人の出入国記録情報が記録された文書です。
オンラインで入手することができますので、入手方法は別の記事でご紹介できればと思います。
ステップ④:証明写真の準備
パスポートサイズの証明写真を2枚準備する必要があります。
写真の裏面に、氏名を記載しました。
実際に証明写真を撮影した時のお話についてはこちらをご参照ください↓
ステップ⑤:「J-1およびJ-2の訪問交流者プログラムのステータス」が記載されたレター作成の依頼
「J-1およびJ-2の訪問交流者プログラムのステータス(有効かどうか)を証明する書類」として、J-1所有者である夫の所属機関(スポンサー)の移民サービススタッフに依頼し、「J-1およびJ-2の訪問交流者プログラムのステータス」が記載されたレターを発行していただきました。
同じようなサービスがあれば、お願いすると良いと思います!
ステップ⑥:カバーレターの準備
「J-2保有者の労働目的が、J-1の給料を補うことでない旨を証明する書類」として、カバーレターを準備しました。
そもそも、J-2保有者がEADを取得する条件として、J-1保有者の給料を補うことを目的とせず、J-2ビザ所持者自身のための労働(異文化交流や学びのため、など)でなければなりません。
そのため、以下を記載したカバーレター(Word、1枚の用紙)を準備しました。
- J-1保有者の給料は生活に十分なものであり、J-2保有者の労働はそれを補う目的ではないこと
- J-2保有者が働く目的
※私の場合は、「アメリカの仕事の文化を経験し、学ぶため」と記載しました。) - (該当する場合のみ)過去にJ-2として労働許可を受けたことが一度もないこと
※私は過去のEADカードのコピーの添付がないので、上記を記載しました。
レターを印刷し、署名と署名日を手書きしました。
余談ですが、アメリカではA4サイズではなく、「Letter (215.9279.4 cm)」)が主流らしいです。
サイズはどんなものでも良いかと思いますが・・・
ステップ⑦:戸籍謄本(日本語原版・英語翻訳版)の準備
「J-1所有者との関係を証明するもの」として、戸籍謄本を準備しました。
こちらは、必須ではなく、任意で問題ないとのことでしたが、一応提出しています。
戸籍謄本の翻訳方法については、こちらの記事の「おまけ:戸籍謄本の翻訳について」をご参照ください↓
ステップ⑧:EAD申請に必要なすべての書類を揃える
書類は郵送で提出します。
そのため、こちら「EAD申請の必要書類」でご紹介した書類一式を揃えます。
DS-2019について補足ですが、もしも更新等をされている場合も、最新のもののコピーのみを添付すれば問題ないとのことでした。
ステップ⑨:書類の提出
必要書類が揃ったら、いよいよ提出です!
郵送方法は、USPS、FedEx、UPS、DHLどこを利用しても問題ありませんが、書類が無事に届いているか確認できるよう、Tracking番号つけて郵送するのがおすすめです。
ただし、USPSのみ、郵送先が異なりますのでご注意ください!
また、居住地によっても提出先住所は異なります。
郵送先については、「USCIS Lockbox Filing Locations Chart for Certain Non-Family-Based Forms」のページよりご確認ください。
私の場合は、オハイオ州在住でUSPSを利用したため、以下の宛先へ郵送しました。

さいごに
先日申請したばかりですが、無事に入手できましたら、また記録できればと思っております。
アメリカで働いてみたい!とお考えの方のご参考になれば幸いです🌷
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